なんで蛍なんか飼ってるの?

1999年夏の事です。知人から牧場のそばの荒川沿いに蛍が生息していることを
教えていただきました。上尾にはもう蛍はいないんだと思っていたので、
嬉しくなって見に行ったのが7月の下旬だったと記憶しています。
その夜にヤフーで「ホタル」と検索をかけてみたところ、
「mokaのホームページ」なんていうHPを発見。ホタルの飼育方法などが掲載されていました。

「おおっ、熱帯魚と同じように飼育できるのか!!!」
「人工的に飼育できるならきれいでいいよね」

なんていう感じで成虫を20匹あまり捕獲してきました。
その成虫のうち2匹が産卵をして「順調だねー」
なんて思っていた1999年8月の中旬に何があったかを記憶されてる方も
多いのではないかと思います。
関東地方の集中豪雨によって荒川が40年ぶりの大洪水!!!
いや洪水自体は毎年のようにあるんですけど、
とんでもない大洪水が起こったのです。
荒川の辺にある蛍の生息地もかなり無惨な状態になっていました。

「これでは蛍も全滅しちゃったんだろーな・・・」
「てことは、他に蛍の生息地なんて市内では聞いたことないから、
もしかして上尾にいる蛍は僕が持っている卵だけになってしまったのかな?」

気楽に始めたことだったのですが、市内に蛍がいなくなってしまった
という状況の変化によって、気分的にはあまり気楽ではなくなりました。

「じゃ、目標を大きく変えて上尾の空を蛍で埋め尽くしちゃえ」

なんて思いながら現在にいたるのですが、

「上尾の空を蛍で埋め尽くすのは不可能だ!!!」

と気が付くのにさほどの時間はかかりませんでした。
まあ、少しずつ増やしていけたらいいのではないかと思います。

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